Salesforce 商談管理の活用法|失敗しない設定と事例2選を紹介

写真:Salesforce 商談管理の活用法|失敗しない設定と事例2選を紹介 イメージ

Salesforceの商談管理は、営業プロセスを見える化し、チーム全体の成果を底上げする強力な仕組みです。しかし、設定や運用を誤ると「形骸化して使われない」といった課題にもつながります。

Salesforceで商談管理を最適化

商談管理を正しく設計し運用することで、営業の属人化や情報分断を防ぎ、組織全体の成果を最大化できます。Salesforceは、顧客情報や商品情報と紐づいた案件管理、進捗の見える化、売上予測の精度向上などを実現するプラットフォームです。

本記事では、商談管理の主要機能や活用例を踏まえ、失敗を避ける設定のコツと事例を解説していきます。

Salesforceの商談管理でできることと活用例4選

Salesforceの商談管理は、案件の進捗を一元管理し、受注までのプロセスを可視化できる機能です。この章では、商談管理で実現できることと、具体的な活用例を4つ紹介します。

① 商談の基本情報管理(案件名・金額・顧客・商品など

Salesforceでは、案件名・見積金額・取引先・関係する商品など、商談に必要な情報を一元的に管理できます。これにより、営業担当者が個別に持っていた情報を組織全体で共有できるようになり、業務の効率性と透明性が向上するでしょう。情報が散在することによる引き継ぎの齟齬や確認漏れを防ぎ、営業プロセスを標準化する効果があります。

Sales Cloud機能紹介|Salesforce公式

② 商談フェーズ・確度の設定と進捗管理

商談をフェーズごとに分け、進捗状況と受注確度を可視化することで、営業活動を効果的にマネジメントできます。ステージ管理を行うことで、どの案件が停滞しているのか、次に必要なアクションは何かを明確化できるでしょう。さらに、確度※と金額を組み合わせた売上予測も可能になり、マネジメント層が戦略的な判断を下しやすくなります。

※確度:商談が成約に至る可能性を数値で表したもの

写真:Salesforce 商談ダッシュボード

商談ステージ活用ガイド|Salesforceヘルプ

③ 商談レポート・ダッシュボードでKPIを可視化

商談件数や金額、フェーズごとの滞留状況などをリアルタイムで確認できるのもSalesforceの強みです。レポートやダッシュボードを活用することで、営業活動の進捗を一目で把握でき、会議やマネジメントに役立ちます。従来は時間のかかっていた集計作業を自動化でき、迅速な意思決定を支援する環境が整備できます。

④ チームでの情報共有・対応漏れ防止(アサイン・アラート機能)

Salesforceでは、商談の担当者アサインやアラート通知を活用することで、チーム全体での情報共有を円滑に進められます。特定のフェーズ変更や条件に応じてアラートを発することで、見積発行や契約締結など重要なアクションを漏れなく実行可能です。営業とマネージャーの連携もスムーズになり、対応漏れによる機会損失を防ぎます。

Salesforce商談管理の実用メリット3つ

商談管理を活用することで、営業活動の効率化や精度の高い予測が可能になります。ここでは、実際に役立つ3つのメリットを紹介します。

① 営業活動の標準化・可視化で属人化を防ぐ

Salesforceの商談管理を導入すると、案件ごとの進捗や成果を共有しやすくなり、営業活動の属人化を防止できます。経験豊富な営業担当者の手法をフェーズに落とし込むことで、組織全体が同じ行動指針を持ち、成果の底上げにつながります。これにより、新人でも一定の成果を出しやすくなり、営業力の強化が可能です。

② 正確な売上予測で経営判断が迅速に

商談の確度と金額を掛け合わせることで、現実的な売上予測を導き出せます。これにより、経営層は適切なリソース配分やマーケティング施策の判断を迅速に行えます。属人的な見込みに依存せず、データに基づいたマネジメントが可能になる点は大きな強みです。

③ 営業のムダや機会損失を削減

滞留している案件や失注傾向を分析することで、改善すべき営業プロセスが明確になります。Salesforceでは過去の案件データを基にした分析が容易にでき、次のアクションを迅速に打つことができます。結果として、営業のムダを削減し、新たな機会獲得につなげられるでしょう。

失敗しない商談設定のポイント

商談の正確な設定は、Salesforce活用の成果を左右する重要な要素です。押さえておきたい設定の基本ポイントを解説します。

① フェーズや確度が曖昧 → 営業の行動指針がぶれる

フェーズや確度が抽象的だと、営業担当者の行動に一貫性がなくなります。自社の営業プロセスに即した具体的なフェーズを設定することで、誰が見ても進捗状況が分かるようになります。明確な設計は行動指針を統一し、チームのパフォーマンスを安定させるでしょう。

② 入力項目が過不足 → 情報精度や定着率に影響

入力項目が多すぎると営業担当者の負担になり、逆に少なすぎると分析に必要な情報が欠けるリスクもあります。必須項目と任意項目を整理し、入力負荷と情報精度のバランスを取ることが重要です。これにより、現場での定着率が高まり、正確なデータが蓄積されます。

③ 権限設定の不備 → 見られない/誤編集される

商談情報は機密性が高いため、適切な閲覧・編集権限の設計が欠かせません。ロール設定や共有ルールを使って、必要な人だけがアクセスできるようにしましょう。不十分な設定は、誤操作や情報漏洩の原因となりかねません。

Salesforce 商談活用事例2選

SalesforceとSlack連携における、2つの活用事例を以下にご紹介します。

事例1:R社┃通信業界

導入目的

R社では、営業の進捗を適切に管理し、商談を進めるうえで確認すべき事項を標準化するために、Salesforceの導入を決定しました。これにより、属人的だった営業プロセスを全社で共通化し、営業力の底上げを目的としています。

活用機能

トップ営業担当者が実践していた各フェーズでの確認事項をもとに、Salesforce上に商談フェーズと対応項目を設計。すべての営業担当が同じ手順で商談を進められるよう、フェーズごとの行動内容を明確にした構築を行いました。

結果

Salesforceの商談管理機能により、営業活動における一定の行動指針が全社に浸透し、個々の進め方に依存せず、共通プロセスに基づいた営業活動が可能となりました。結果として、営業の進め方が標準化され、業務の質と再現性が向上しています。

事例2:F社┃食品業界

導入目的

営業活動に必要な情報をSalesforce上に一元管理し、営業サポート部門とのリアルタイムな連携の実現を目的として導入が進められました。情報伝達の遅延や業務の属人化を防ぎ、営業とバックオフィスの協働体制を強化する狙いがありました。

活用機能

Salesforceの商談管理機能を活用し、営業担当者が入力した内容に対して、必要項目の入力状況を自動でチェックできる仕組みを構築しました。また、商談フェーズの変更時には営業サポート宛に自動で通知メールが送信されるよう設定し、見積書や請求書の発行など、後続業務が滞りなく進行できる体制を整備しました。

結果

これまでメールや電話で行っていた営業と営業サポートのやり取りが、Salesforce上のデータ連携によってスムーズに実現されるようになりました。その結果、事務処理におけるミスやタイムロスが減少し、全体的な業務効率が大きく向上しました。

Salesforce導入支援サービスのご案内

Salesforceの商談管理を最大限に活用いただくために、『エス・ビー・エス株式会社 』では導入から活用定着までを支援するサービスの提供をしています。業務フローに合わせた商談設計、すぐに使えるテンプレートの提供、成果につながるダッシュボード構築まで一括でサポートします。初期導入はもちろん、再設計や活用改善などもお気軽にご相談ください。

商談設計

営業フローや業務実態に即した商談フェーズをヒアリングのうえで再構成し、貴社に最適な商談設計をご提案します。トップ営業の暗黙知を形式知化し、属人化を防ぐことで、営業活動の再現性と成果の安定化を支援します。

テンプレート提供

すぐに活用できる入力項目・商談ステータス・通知設定などの商談管理テンプレートを提供します。テンプレートは業種・業態に応じてカスタマイズ可能で、導入初期の設計負担を軽減します。

ダッシュボード構築

現場で求められる営業KPIや進捗状況が可視化されたダッシュボードを構築します。案件の見える化によって、マネージャーの迅速な判断や営業支援が可能になり、チーム全体の成果向上につながります。

お問い合わせはこちら

まとめ:導入後にすぐ“活用できる”状態へ

Salesforceの商談管理を活用することで、営業活動の標準化、売上予測の精度向上、業務効率化といったメリットを享受できます。ただし、フェーズ設定や入力項目、権限管理を誤ると逆効果となるため注意が必要です。

事例から学びつつ、自社に合った設計と運用を行うことで、商談管理は強力な経営支援ツールへと進化します。

弊社では、Salesforceパートナーとして200社以上の導入実績を持ち、ニーズに合ったシステム構築と、内製化に向けたご支援を行っています。Salesforceの価値を最大化するためにも、ぜひ一度ご相談ください。