Salesforce ダッシュボードの活用法|設定ミスを防ぎ業務に活かす事例2選

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Salesforceのダッシュボードは、レポートを視覚的にまとめ、業務の現状を一目で把握できる強力な機能です。しかし、指標の選定や権限設定を誤ると、現場で活用されない「形だけのツール」になってしまうこともあります。

本記事では、基本の仕組みから応用的な使い方、よくある設定ミスと防止策、そして事例までを解説します。

Salesforceのダッシュボードは“業務に使える状態”になっていますか?

多くの企業がダッシュボードを導入していますが、「情報が古いまま」「指標が多すぎて見づらい」といった理由で実務に活かせていないケースが目立ちます。ダッシュボードを業務に使える状態にするには、KPIの選定、更新や共有の仕組み、そして権限管理が欠かせません。

本章では、まず基本的な仕組みと操作を整理していきます。

基本編|Salesforce ダッシュボード活用の基礎

Salesforceを初めて利用する企業や、まだダッシュボードを十分に活用できていない企業向けに、基本的な考え方や作成手順を整理します。基礎を理解することで、日々の業務で使える環境づくりが可能になります。

① ダッシュボードとは?|業務KPIを可視化するツール

ダッシュボードは、レポートの数値をグラフやチャートに変換し、一つの画面で集約して共有できる機能です。営業の進捗、顧客対応件数、売上予測などのKPIをリアルタイムに表示し、組織全体の状況を一目で把握できます。会議やマネジメントの場での意思決定を迅速化するうえで、欠かせないツールとなっています。

Salesforce公式|ダッシュボード概要

② よく使われる基本指標と表示形式

Salesforceのダッシュボードでは、業務部門ごとに異なるKPIを可視化することで、組織全体のパフォーマンスを正確に把握し、意思決定を支援できます。ここでは、部門別に代表的な指標と適した表示形式を整理しました。どの部署にも共通する「視覚的に一目で分かる」工夫が、ダッシュボード活用の鍵となります。

営業部門

  • ・主な指標:商談件数、成約率、売上実績、売上予測、フェーズ別商談数、リード獲得数
  • ・表示形式:棒グラフ(進捗比較)、円グラフ(商談割合)、ゲージ(目標達成率)

カスタマーサポート部門

  • ・主な指標:対応件数、初回応答時間、平均解決時間、SLA達成率、顧客満足度(CSAT)
  • ・表示形式:表形式(件数とステータス一覧)、棒グラフ(対応数の推移)、ゲージ(対応SLA達成率)

マーケティング部門

  • ・主な指標:リード数、キャンペーン別反応率、開封率、コンバージョン率、商談化率
  • ・表示形式:円グラフ(反応の内訳)、折れ線グラフ(期間ごとの推移)、表形式(キャンペーン別指標)

経営・マネジメント層

  • ・主な指標:全社売上、部門別KPI、LTV、予算実績対比
  • ・表示形式:ダッシュボード全体(KPI集約)、ゲージ(達成度)、表形式(KPI一覧)

③ ダッシュボードの作成〜共有の基本手順

ダッシュボードは、あらかじめ用意されたテンプレートを利用し、必要なレポートやウィジェットを追加して作成します。完成したら保存し、チームフォルダなどに共有設定を行うことで、関係者全員が同じ画面を閲覧できます。誰でも迷わず操作できるよう、フォルダ設計や命名ルールを整備しておくことが、組織的な活用を定着させるポイントです。

レポートとダッシュボードの基本および作成・共有に関する公式ヘルプ

応用編|業務で使われるダッシュボード活用法

基本機能を押さえたうえで、実際に営業・サポート・経営の場面でどう使えるかを解説します。日常業務に根付かせるための「運用の工夫」が応用編のポイントです

① 営業・サポート・経営の“見える化”の例

営業部門では商談の進捗や目標達成率を、サポート部門では問い合わせ件数や対応スピードを、経営層は全社の月次KPIをダッシュボードで把握できます。複数の部門で同時に活用することで、組織全体の連携がスムーズになり、現場から経営層まで一貫した情報共有を実現します。

② 自動更新・定期配信で“使われる”仕組みを作る

商談の確度と金額を掛け合わせることで、現実的な売上予測を導き出せます。これにより、経営層は適切なリソース配分やマーケティング施策の判断を迅速に行えます。属人的な見込みに依存せず、データに基づいたマネジメントが可能になる点は大きな強みです。

③ ダッシュボードの共有と権限設計の工夫

有効活用には、フォルダの共有設計や権限設定も重要です。営業担当者は自分の案件状況を、マネージャーは部門全体の状況を閲覧できるように、役割に応じた表示を設定します。動的ダッシュボードを用いれば、同じ画面でも閲覧者ごとに情報を切り替えられ、安全かつ柔軟な情報共有が可能です。

設定ミスでよくある失敗と防止の工夫

ダッシュボードが定着しない原因の多くは「設定の失敗」にあります。ここでは、よくあるつまずきを具体的に整理し、実務に即した防止策を紹介します。

① 指標が多すぎて見づらい|絞り込み設計が重要

ダッシュボードに多くの指標を詰め込みすぎると、かえって使いにくくなります。業務上のKPIやKGIに絞り込み、必要な情報だけを整理することで、見やすさと実用性を両立できます。明確な指標設計は「何を見るべきか」を全員が理解する助けとなります。

② 権限ミスで見られない/誤操作されるリスク

適切に権限を設定しないと、必要な人が見られない、または不要な人が誤って編集してしまうリスクが生じます。フォルダ共有やロール設定を活用し、情報を安全かつ柔軟に管理することが欠かせません。運用開始前に権限設計を検証しておくと安心です。

③ 情報が古いまま使われる|更新・配信の仕組み化を

更新が手動に依存していると、古い情報が放置される恐れがあります。自動更新や定期配信の仕組みを設定することで「常に最新の状態」を維持でき、業務判断に誤りが生じるリスクを軽減できます。

Salesforce ダッシュボード活用事例

ダッシュボードの活用事例についてご紹介します。

事例1:Y社┃科学プラントの製造業界

導入目的

Y社は、営業担当者と社内全体で受注状況や予算達成度を共有できるようにすることが課題でした。従来は担当者ごとの把握に留まっていたため、全社的に現状を見える化する仕組みが求められていました。

活用機能

Salesforce上で月ごとの予算レポートと実績レポートを作成し、予実比較をグラフ化。さらに、半期ごとの予算達成率をゲージ表示することで、直感的に状況を確認できるダッシュボードを構築しました。

結果

作成したダッシュボードをホーム画面に設置したことで、営業担当者だけでなく社内全体が日常的に予算状況を確認できるようになりました。その結果、経営と現場が同じ指標をもとに会話できる仕組みが定着しました。

Salesforce導入支援サービスのご案内

エス・ビー・エス株式会社 』では、ダッシュボードの設計支援やKPIの選定、運用定着に向けたサポートを提供しています。業務の目的に沿ったダッシュボードを設計し、現場で使われる仕組みを整えることで、導入効果を最大化します。情報共有と意思決定のスピードを高めたい企業様は、ぜひご相談ください。

ダッシュボード設計支援

成果を正しく測定するために重要な指標(KPI)を整理し、ダッシュボード上で効果的に表示します。事業目標や部門の役割に即した指標を設定することで、全員が同じ方向性で業務を進められるようになります。

KPI選定

成果を正しく測定するために重要な指標(KPI)を整理し、ダッシュボード上で効果的に表示します。事業目標や部門の役割に即した指標を設定することで、全員が同じ方向性で業務を進められるようになります。

運用定着サポート

導入したダッシュボードを実際に現場で使いこなせるよう、研修やマニュアル整備を通じて定着を支援します。また、導入後も改善提案を行い、継続的に活用できる体制づくりを支援します。

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まとめ:日常業務に根付くダッシュボード活用を目指して

Salesforceのダッシュボードは、営業やサポート、経営判断を支える強力な可視化ツールです。基本機能を正しく理解し、部門ごとの活用法を押さえることで、組織全体の成果につながります。

一方で、指標の詰め込みや権限設定ミス、更新漏れといった設定不備は活用を妨げる要因です。事例を参考にしながら、自社に適したダッシュボード設計と運用を実現してください。

エス・ビー・エス株式会社 』では、Salesforceパートナーとして200社以上の導入実績を持ち、ニーズに合ったシステム構築と、内製化に向けたご支援を行っています。 業務改善やDXを進めたい会社様にとって、Salesforceは今後ますます重要な選択肢です。ぜひお気軽にお問い合わせください。